初めてのパリ旅行。
ホテルに着き一夜明け、まずは「シテ島」にある教会を目指すことに。
シテ島はセーヌ川の中州にあり、ホテルから歩いて行けると思い込んでいたのだが
マップを見ながら歩けど歩けど辿り着かないどころか、本物の迷子になっていた。
かれこれ1時間は歩いたが、見渡す限り日本でストリートビューでシミュレーションした道がどこにもない。
誰かに聞いてみようか…。噂ではフランス人は冷たいと聞く。
道行く人を横目に悩む。
すると小さな公園が。お母さんらしき人が2歳くらいの子どもを滑り台で遊ばせている。
子どもと一緒の大人なら優しく教えてくれるかも…と言う、訳のわからない思考回路で公園の前に佇む。
佇む。ひたすら佇む。
佇むこと30分。。。。
変質者!
お巡りさんこの人です!
「無理や。。ワイには無理や。。。」と結局その場から立ち去るわたし(´°ω°)チーン
いよいよ、今日は「ホテルに帰って寝て過ごすか」と思った矢先、信号を渡ってきた若い(20代くらい)の女性に吸い込まれるように「す、す、すいすい、すいみません!」と私の口から勝手に声が!
人間追い込まれると火事場のクソ力が出るとはこの事か、、、。
もしくは神様が「もうみてられねーよ、このコミュ障が!」と腹話術を酷使してくれたのかもしれない。
話かけたその女性は立ち止まって「二コリ」。女神の微笑みとはこの事である。
私はこの女神に全ベット!
Google翻訳を見ながら、ぎこちない発音で「Excusez-moi Madame, Je me suis perdu(私は道に迷ってしまいました)」と伝えると。
女神「Oh。英語とフランス語だとどちらが聞き取りやすいですか?」と。。。
流石の私も「どっちも無理!」とは言えなかったので、「英語ですかね。。」と返事をし
耳をダンボにして脳内の英語ボキャブラリーの辞書をめくりまくる。
女神がいうにはシテ島まではここから歩いていくには遠すぎるので地下鉄を使った方がよいとの事。
パリの地下鉄なぞ乗ったことのない私は「地下鉄は使ったことがないのでよく分からない」的な事をモジモジと伝えると、女神が「これから私は地下鉄に乗るので一緒に行きましょう!」と言うではないかっっ!
地下鉄まで案内してもらい、ここでさようならかと思いきや
女神が地下鉄の回数券の切符を私にくれて途中まで同じ方向なので一緒に電車に乗りましょうと。
切符代を支払おうとしたのだが、女神が「いいの、いいの!気にしなくていいのよ!」と切符代を受け取ってくれなかったので、ここまで来たらもしや私は小学生くらいの子どもに見えているのではないかと思い始めた(身長150㎝、超アジア人顔)。
電車の乗り方も教えてくれて、電車の中でも「どこから来たの?」「日本は興味がある国よ」とか色々話かけてくれたのだが、パリに行く前に「フランス人は本当に冷たい」と周りからよく聞いていたので
やっぱり現地にいって自分で体験することが大事だなとしみじみ思った次第です。
そして、パリの地下鉄は複雑そうに見えるが東京の地下鉄に慣れていれば滅茶苦茶簡単だと思い知った日でもあった。(乗り換えとか東京の方が100倍難しい!)
女神のおかげでシテ島に無事到着!
やっと観光ができるぜ( ´•ᴗ•ก; )
続く。