2019年の夏、初めてポーランドに行った初日に
私は救急車で近くの国立病院に救急搬送された。
前回までの話はこちら
https://momonne.com/2021/08/29/post-829/
車椅子に座らされて受付の人に色々と聞かれたのだが、何を聞かれたのかは覚えていない。
ひたすら腹が痛いと訴えて、診察室のような場所に移動し看護師らしき人に点滴をブッ刺されて、そのまま廊下で待機。
腹の痛みでベットに横になりたいのだが、満床なのか永遠と廊下で待たされる。
暫くして謎のおじさんが登場し「着いてこい」と言う。
激痛の腹を、病院内の迷路のような廊下を歩かされたどり着いたのは建物の外。
そこからミニカートに乗らされて、敷地内の別の建物に連行。
敷地内の道路は石畳ではないが老朽化により穴だらけ、ガタンとなるたび「うっ」と声が漏れる。
どうやらこの病院は敷地内ある何棟もの建物で構成されており、全ての検査施設が違う模様。
各建物も何だか共産自体を思わせるような無機質で古い造りなので正直お化け屋感満載である。
最初に連行されたのはエコー検査の建物だったようね、カートおじさんに待合に置き去りにされ待つこと1時間。
検査が始まり2人の検査技師がずっとエコー画面を見ながら首をかしげて何かを言話している。もちろんポーランド語なので何をいっているのか全く分からないが2人して首をかしげている時点でこちらは不安でしかない。
そして言われた一言「たぶん問題ない」。
検査室から出て待合で待たされ、またカートおじさんを待つのだが、とにかく夜中なので全然人(患者)がいないのに待たされる時間が長すぎる。エコー検査だけで3時間はかかったぞ!
そして、何が辛いって検査から元来た建物に戻ると車いすが撤去されており、固いパイプ椅子が用意され、そこで待てと言われる。
だが、パイプ椅子があるのはまだマシだったらしく、検査から戻るたびにパイプ椅子もなくなり、とうとう地べたに座りこむ。周りの緊急外来の患者さんと椅子取りゲームみたいになっていて、敗者は冷たい地面に座るしかないのだ!
これが海外・・・改めて日本の病院の凄さを思い知る。
カートおじさんに連れられて検査の建物ツアーのメインディッシュは産婦人科。
夜中の2時を回っており、腹の痛さと眠気でもうろうとしながら問診と内診を受けていると
部屋の中を飛び交うデッカイ「蛾」が目に飛び込んできた。
あぁ、、、日本の病院が恋しい( ;∀;)シクシク
エコー検査の時もそうであったが、今回の産婦人科の検査でも「ん?あれ?」と何度も首を傾げられ、
他の検査技師も登場し、二人でこそこそ会話をしているのが気になるところだが、結局言われたのは
「たぶん大丈夫」
ここで声を大にして言いたのは、ここまでの間に一度も医者が現れていないということである。
救急車で運ばれて、12時間が経過しているが医者が全く姿を現さないのだ。
元の建物に戻ってきて看護師さんから「まだ痛い?追加の痛み止めいる?」と聞かれて食い気味に「イエス!」。
追加の痛み止めを点滴にラブ注入してもらったが、もう一度言う、この時点で医者はまだ登場していない。
ところで、この病院に医者いないの?
続く。。。