ウェブの仕事に携わる多くの人が一度は聞いた事がある用語「エンゲージメント」。私が初めてこの用語を聞いたのは2014年頃だったと思う。
あるクライアントのFacebook公告の担当になって、初めて聞いた馴染みのない用語だった。「エンゲージメント」を直訳すると”約束、契約、債務、婚約”という意味だが、正直このままの意味で覚えた方がいいと私は思っている。
よくセミナーなどで「エンゲージメントとは、ユーザーがどれくらい企業や製品に対して愛着を持っているかと示す指標」などと聞くが、確かにその通りだし、私もそう説明したきた。
ただ、愛着とはどうやって産まれるのかを追求した時、企業アカウントは特に「ユーザーに対してどんな約束を提示できるか」によるのではないだろうか?
企業アカウントと言うと分かりにくくなるため、日常において考えてみる。
例えば、私と友人Aは中学からの付き合いなのだがお互い遠方に住んでおり、一年に一回会うかどうかである。普段からメールやLINEなどでのやり取りもほぼない。だが、お互い大切な人であり「親友」と呼べる間柄である。
それは何故か。お互い「人生を通して、しんどい時期」に、必ず救ってくれたという過去があるからである。そこには暗黙の「信頼、約束」が互いの心の中で交わされているからだ。でだ、友人は私のInstagramやYouYube、ブログを普段から閲覧してくれており、更新を楽しみにしてくれているらしい。しかし友人は「いいね」も「シェア」も「コメント」もしない。では、この場合エンゲージメントは低いと言っていいいか。否、リアクションはしないがひたすら更新を待ってくれている友人と私の関係はエンゲージメントMAXだと思う。
何が言いたいのかというと、普段SNSなどを運用していてエンゲージメント率を測っても、実は見えていないユーザーの気持ちがあるという事だ。
なんとなくで発信してエンゲージメント率を見て、一喜一憂する前に「なぜそうなのか?」を改めて見直したい今日この頃である。
とは言え、計算式くらいは載せとけよという方のために。
Facebook=投稿にいいね!・コメント・シェアまたはクリックをした人数)÷投稿のリーチ数
Twitter=(1ツイートのクリック・リツイート・返信・フォロー・いいねの総数)÷インプレッションの合計数
Instagram=(Instagramのアナリティクス上の)エンゲージメント÷フォロワー
ガイアックスさんのサイトに記載されているので、そちらをご覧いただくと各媒体のエンゲージメント率の出し方など詳細が記載されているので、そちらから転載させて頂く。
ガイアックスソーシャルメディアラボの記事
https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30206/
あくまで数値でしかないので、どんなにエンゲージメント率が高くても、イコール愛情が深いとは言い切れないという事はお伝えしておきたい。
最後にエンゲージメントTシャツを着て、大好きな生ガキを食す私の写真でもアップしておこう。