初めてのパリ旅行【出発編】

初めてのパリ旅行【出発編】

今から遡ること6年前。
私は人生初のパリ旅行へ行くことを決断した。

「なぜ、パリ?」と聞かれたが、「呼ばれたから」としか言いようがないのです。

海外旅行経験もさほどある訳でもなかったし、香港とアメリカしか行った事がなかったので
正直ヨーロッパは「テレビの中の世界」くらいに思っていた。

当時の私は家でゴロゴロする生活を何か月も送っていたのだが、いつもの如く「寝釈迦のポーズ」でテレビを観ていると「ルーブル美術館特集」をやっており、絵画は描くのも見るのも好きだったので興味深く見ていたら突然「パリに行こう!」と思ったのだ。

「パリが私を呼んでいる」思い込みとイメージによって完全に騙された私の右脳は「行け!行け!」と理性の左脳が発する「お前、よく考えろ。フランス語はおろか英語さえも無理なのに一人でヨーロッパなんて、、、」という声を見事にかき消し、翌日旅行会社に趣き「2週間後の出発でパリ往復とホテルの予約」を完遂。

今思えば引き籠り生活にスイッチが入って大爆発を起こしたのかもしれない(笑)

まずは母に報告しないといけないので、夕飯を食べながら
私「2週間後にパリに行ってくる」
母「え?!」
私「うん。パリに呼ばれた」
母「飛行機落ちる!!」
私「うん。海外旅行の保険に入ったから、その場合ちゃんと保険で遺体は帰国するから大丈夫」
母「海外で刺されて死ぬかもよ」
私「うん。その時も保険降りるから」

終始「最悪の場合」ばかり言ってくる母もどうかと思うが、全て保険一択で返答した私も今考えればどうかと思うので、ここはイーブンということで。

パリに行くことを早急に決めたため、あっという間にその2週間後はやってきた。
荷造りが嫌いなため前日の夜まで何もしていなかったのだが、荷造りを始めると「行くのが憂鬱」になってくるというトラベルブルーに見舞われた。そもそも飛行機が大の苦手だし、関空まで行くの遠いし(パリはもっと遠いだろというのは無視します)、日本だと簡単に手に入るも海外だと買えるかどうか分らんし(特に薬や基礎化粧品)。
忘れ物が無いように慎重に何度も荷物チェックしている時点でHPが激減していくのが分かる。

(「やっぱ行くのやめようと思う」と母に言うと、「うんうん!辞めときよ!死ぬよ」と言われたので本気で前日キャンセルしようとしたのはここだけの話。)

不思議なもので、あんなに寸前まで行きたくない「トラベルブルー」が発動していたのに、関空に着くと楽しみな気持ちの方が上回っていた。案外ゲンキンな私である。

チケットを受け取り、手荷物チェックを済ませ、待合に移動する。そんな一つ一つの行動が「私にもできる事ってあるんだな。。。」を噛みしめる。なんせ、毎日「食べて寝るだけ」の生活をしたいたものでねっっ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル。

搭乗するとやはり飛行機は怖いので、酔い止めを飲み離陸前に眠りに( ˘ω˘)スヤァ

因みに、この時使った航空会社は「エールフランス」。
機内安全ビデオがお洒落すぎ。ボーダーカットソーに七分丈のふんわりスカートを着たモデルさんたちが「機内での喫煙はノンノンよ」といった感じでミュージックビデオ並みである。可愛い (*´∀`*)ポッ

ところで、皆さんは好きな座席の位置ってありますか?
私は国際線の場合は断然「通路側」(もちろんエコノミーの場合です)!

窓から見える景色に興味がないというか、厳密に言うと見るのが怖いのだが、一番は「トイレ問題」。
エコノミーは通路も座席も狭いため、窓側からトイレに行こうとおもうと同じ列の人に立ってもらったり、読書しているのを中断したもらったりしなければならないので「気を遣う」から。
この時は3人席の窓側で、さらに通路側の方が座席のテーブルを倒してうつ伏せで爆睡していたため
完全に「通行止め」щ(゚д゚щ)。

極力水分を取らないようにしていたが、約13時間のフライトで行かないわけにはいかず
「トイレ行きたいですオーラ」を出しながら通路側の方に念を送り続けていた。

真ん中に座っている方も思いは同じらしく、通路側の方が席を立つと「トイレ行っておきます?私もついでに行っておこうかな。。。」と優しく声をかけてくれるめちゃ良い人だったことを今でも鮮明に覚えている。(TдT) ウゥ…
もっと言うとその真ん中席の女神は、私窓側の席にスムーズに帰れるようにご自身がトイレ先に終わっても「ジュースコーナーがありまたよ。勝手に飲んでいいみたいですけど一緒に取りに行きませんか?」とか、声をかけてくれるわけよ。。。マジ女神。

長いフライトで隣がジャイアンだったら地獄だが、出木杉さんだったので本当に助かった。

そんなこんなで、約13時間のフライトを終えてフランスはパリ「シャルルドゴール空港」に到着!
人生初のヨーロッパ旅行の原点であるパリ旅行がいよいよ始まるのであった。

続く。。。


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