ポーランド~クラクフ編⑥

ポーランド~クラクフ編⑥

※これは2019年8月のお話です

クラクフ最終日に前日ビルケナウ収容所の見学にお互い一人で来ていたAちゃんとランチを約束。

待ち合わせはクラクフ駅に12時だったので、午前中にクラクフ散策へ。

クラクフは16世紀までポーランド王国の首都だった都。
「クラクフの歴史地区」として世界で最初の世界遺産に登録されたと後で知って驚いた。←ビルケナウしか頭になかったので、クラクフについての事前知識がほぼゼロ状態だった。。。

そんな事前情報も持っていない私が特にあてもなくフラフラ歩いているとお城らしきものがワォ!!(゚∀゚屮)屮.+゚*。 

どうやら「ヴァヴェル城」というお城で、11~16世紀まで実際に国王が住んでいたらしい。
ゆっくり見て回る時間がなかったので外からだけ(笑)
ちなみに、すぐ近くに川があり多くの観光客がまったり川辺で過ごしているのを見ると「ヨーロッパ来たなー」という気分になる。(夏のヨーロッパは晴れの日は日光浴とかで川辺に人が沢山)

ヨーロッパらしい景色と言えば、夏の川辺もそうだが、この細い道にびっしり止まった縦列駐車の車と壁の落書き。

こんなギチギチに停めてぶつからないのかな?と心配になるが、結構ぶつかっている模様で、ボコボコに凹みのある車を散見する。

以前、ローマで丁度駐車をしようとしていたマダムに遭遇したのだが、思いっきりぶつけて駐車していたが、何食わぬ顔で車を後にしていたことを思い出す。

歴史のありそうな建物にもお構いなく落書きが・・・

どんどん歩き進んでいくと、こんな建物が。何の建物かは分からないけれど壁画が好み♡

この建物もいまだ不明なまま・・・。書いてある文字をみると「ZAPIEKANRI」とあるので調べてみたらピザのような食べ物で、ユダヤ人街にお店が結構ある?みたいな・・・。

「ZAPIEKANRI」トリップアドバイザー

結局何を見てもよく分からないまま、Aちゃんとの待ち合わせ時間が近づいてきたので、いざ待ち合わせのクラクフ駅へ!

・・・・・・・

と思ったのだが、地図アプリを持ってしても道に迷う超絶方向音痴な私はこの時も見事に迷った。

信号を渡るより地下の歩道を抜けようとしたのがそもそもの間違いだったのだが、地上に出た瞬間にどっちの方向からきたのかさえ分からなくなったのだ。地下道怖い。。。

とりあえず、感覚だけで進んでみたが地図アプリの矢印が目的地のクラクフ駅からどんどん遠のいていく・・・。そして、来た道を戻ってまた地下に潜り、出口を変えて地上にでては、また迷うを繰り返す。私の中の羅針盤が完全にくるっておるのだ( ;∀;)

さすがにAちゃんを待たせるわけにはいかないので(なぜなら、AちゃんはWI-FIを持っていないので連絡の手段がない・・・)、向かいから歩いてくる人の中で一番優しそうな人を観察し(超ビビりで人見知りな私)、思い切って声をかけた。

わたし「え、、え、、えくすきゅーずみー・・」

相手の方「yes?」

わたし「クラクフ駅までの行き方を知っていますか?」←滅茶苦茶な英語で

相手の方「はい、分かりますよ」←完璧な日本語

思わず「日本人ですか??」と聞いたら、香港の方だったのだが、私の超ビビり&人見知りが築きあげた「優しそうな人を探すアンテナ」の性能はあっぱれなもので、駅まで案内してくれるとの事・・・・。

余りに日本語が上手なので何故か聞いたら「日本のアニメが大好きなので勉強しました」と私より上手な日本語で解答されて脱帽。

さらに、日本の音楽も好きらしく何と好きなバンドが一緒だったので大盛り上がり!

その方の名前を仮にBちゃんと呼ばせてもらう。

Bちゃんは香港で小学校の先生をしており、専門は中国語。これから待ち合わせるAちゃんは中学校の先生。なんだ、なんだ、ポーランドで先生に出会う祭りでも始まったのか?と疑う。ミラクル。

しかも、ポーランド観光のあとはハンガリーのブダペストへ移動するらしく、私も全く同じだったので、ブダペストに着いたら会おうという事に!

香港から来たBちゃんにクラクフ駅まで連れて行ってもらい、日本から来たAちゃんと合流。なんだこれ!(笑)

Aちゃんと合流して向かったのは「クラクフ中央市場広場」。ここには織物会館や聖マリア教会などがあり、有名な観光スポットらしい。

↓「織物会館」は昔は絨毯などが多く売らていたらしいが、現在はポーランドのお土産がメインで売られているらしい(入ってない( ´∀` ))。

↓「聖マリア教会」外観からは想像もできないほど内観は豪華絢爛らしい(入ってない( ´∀` ))。

因みに、この教会の上層階の窓から1時間に一度、時を告げるラッパ演奏があるのだが、この中央広場のカフェでランチしていたので、それは聞けた( ´∀` )

↓広場を着飾ったお馬さんが歩いている(かわいい)

中央広場をぐるりと囲むようにカフェが並んでいるので、カフェテラスでランチやお茶をしながら歴史的建築物が見れる。

早速Aちゃんとカフェに入り(もちろんテラス席!)、英語が読めないので適当に注文(笑)
私はお酒が飲めない(下戸)なので、オレンジジュースとAちゃんはビールで乾杯!
♪(〃゚ー゚)ノ□☆□ヽ(゚ー゚*) カンパーイ♪

ヨーロッパのサラダには大好きなチーズが入っているの事が多いので、普段あまりサラダとかを食べない私はヨーロッパ旅行では結構サラダを食べる。逆にヨーロッパ旅行がなければサラダというものを食べる機会がないと思う。←不健康

メインは代々大好物のソーセージ。そして、このソーセージ、滅茶苦茶美味しいんだけど何?肉が違うの?焼き方?何?何?小皿に入っているマスタードも少し甘味があって美味しい!
Aちゃんと一皿ずつ頼んだのだが、お互いペロリ!私これ毎日食べれるわ・・・・。

ところでAちゃんは前回も少し書いたように、日本の中学校で教師をしている。

義務教育のカリキュラムの中で、今回のビルケナウ収容所の見学の話は授業ではできないとの事。どうやって自分が体験したことを若い世代に伝えていけばいいか悩むところらしい。そのことを見学中に中谷さんに相談してみたら「小さくてもいいから種を撒き続ける事でしょうね」と言われ、できる範囲でやってみようと思うと言っていた。

Aちゃんは専門が社会科で、大学時代に「秦朝」についての研究を卒論にしようとしたらしいが、たった15年しか王朝として存在しなかったため、文献も後の「漢」の時代に書かれたものが多いため余りに難しく断念したらしい。

当時私は漫画のキングダムを読んでいたので、史実に話が聞けると何とも至極の時間( ˙꒳ ˙ )ファ。
まさかクラクフ中央広場のカフェでこんな話をするとは思ってもいなかったが(笑)

前の年にお互いベルリン旅行に行っていたので、どこを見て回ったかの話も盛り上がり、限られた時間はあっというまに過ぎていき、お別れの時間に。

私はこの後ワルシャワへ移動するため、Aちゃんが駅まで送ってくれて、いつか日本でも会いましょうと約束をしたが、その後まさかコロナによって日本国内でさえ人と気軽に会えない事になるとはこの時は想像すら出来ていなかった。

帰国して翌年にコロナが猛威を振るい、当たり前に行けていた旅行や現地で人と会う事ができなくなった分、この旅行は色々意味で本当に奇跡の連続(入院も含め)で完璧なものになったような気がする。

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